今年は『サキヨミ!』を三冊、新作を一冊出すことができました。『サキヨミ!』はコミカライズの紙書籍1・2巻も出していただくことができて、「自分の作ったお話を紙の漫画で読む」という夢が叶ったとってもうれしい一年でした。
月刊「こどもの本」や評論&エッセイアンソロジー[Narratives]にもエッセイを寄稿させていただき、とてもよい経験になりました。ご縁に改めて感謝です。素敵な機会をいただき、本当にありがとうございました!
来年は分岐点というか勝負の一年になるな、と感じていて、今改めて「自分にできること」「やりたいこと」「学びたいこと」について深く考えている最中です。
最近『サキヨミ!』の既刊を初めて通しで読み返したのですが、なんというかもう、いろいろと「うぎゃああああ」となることばかりで、成長したと捉えることもできるのかもしれませんが、それ以上に恥ずかしさや情けなさ、申し訳なさでいっぱいになってしまって……!
「すごく一生懸命頑張ったんだな、でもその頑張りが面白さに全くつながってないな」とか、「なぜここで改行しない?」とか、「こんなこと言うの美羽じゃない!!」とか、「詰め込み過ぎじゃね?」「さっきから話が動いていませんよ?」「だからなぜそこで改行しない?」「全体を見ろ!!!」みたいな感じで、まあ読み進めるのに大変苦労しました。
同時に、ここまでついてきてくださった読者さんに心の底から感謝しました。『サキヨミ!』一巻の発売から四年が過ぎたわけですが、このシリーズがいまだに続いているのは間違いなく手に取ってくださった読者のみなさまのおかげなので、美羽たちの物語を読み続けてくださり、本当に本当に!!ありがとうございます!!!
そういう意味でも、『サキヨミ!』は読者のみなさんが作ってきたシリーズなんだな、と改めて感じました。
来年2月発売予定の14巻は、5巻以降ずっと書きたいと感じてきた「美術部メンバーみんなで楽しみつつ困難に立ち向かうお話」なので、きっとみなさまにも楽しんでいただけるものになっていると思います。(12巻と13巻もそうなってるかもですが、14巻はもっと!さらに!美術部メンバー回なので……!)
私はいまだに小説の書き方がよくわかっていない未熟者なのですが、『サキヨミ!』は間違いなく私を小説家として成長させてくれたシリーズだなと思います。
この学びを生かして、来年からはいろいろなことに挑戦していきたい気持ちです。もちろん気持ちだけではどうにもならないのですが、機会をいただけたときにすぐにお応えできるよう、日々の努力を怠らずに精進したいと思います。
最後に、今年見たり読んだりしておもしろかったものを発表します!(敬称略)
<本>
『誰が勇者を殺したか』駄犬
『杉森くんを殺すには』長谷川まりる
『女の子の謎を解く』三宅香帆
<映画>
『ゴールデンカムイ』
『ルックバック』
『百日紅』
<ドラマ>
『虎に翼』
『宙わたる教室』
『海に眠るダイヤモンド』
<アニメ>
『チ。―地球の運動について―』
『ダンダダン』
<漫画>
『映像研には手を出すな!』大童澄瞳
『これ描いて死ね』とよ田みのる
『路傍のフジイ』鍋倉夫
インフルエンザもはやっているようなので、みなさまくれぐれも体調にはお気をつけて、良いお年をお迎えください!